かたログ

独自の価値観から毎日をみつめる生き方寄りの雑記ブログ。

読書が苦手な人はなぜ本を前から読むのか

目的なき読書に意味はない

「本が読めないんですけど。」

そんな相談を最近よく受けます。知らんがなって思いますけど(笑)、相談されちゃったので具体的にどういうことなのか聞いてみます。

だいたいこんな感じでかえってきます。

  • 途中で寝ちゃう(寝ろ)
  • 読む気力がログアウトする(読む気ないなら最初から読むな)
  • ソシャゲやっちゃう(これは、わかる。)
  • 最後まで読むと何かいてあったか覚えてない(センター試験の現代文みたい)

なんでこうなるか分かります?これそもそも読書が楽しくないんですよ。読書が面白かったら、熱中して途中で寝ないし、読む気力も続くし、ソシャゲはやるけど、最後まで読んで「なるほど!」ってなりますよね。

じゃあどうして楽しくないのか。本の読み方を知らないんです。

本の読み方を知らない人はまず本をこう読め

本の読み方って学校でも習わないですよね。

はっきり言って、先頭ページから読み始めるのやめたほうがいいですよ。内容覚えられないですし。

 NG:頭からじっくり読んで大半の内容を忘れる

  OK:全体像を先に把握→読むところを決める

本を読むとき、目的を持って読んでますか?何も決めずに読み始めたら何も頭に残らずに終わりますよ。 本を持っていきなり頭から読み進めようとする人いますよね。あれは今すぐやめたほうがいいです。センター試験とか、昔の国語の試験とかで長文問題がでると思うんですけど、本文読んでから問題よんで、本文の内容忘れることないですか?その後、また長文読み始めるみたいなのありますよね。

試しに、僕がどう読むのかを簡単に披露してみます。

 今回はこの本を例に読んでみます。 

ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

 

 

表紙の情報は大きい

まず表紙から得られる情報は全部得ますよね。本の世界観を表すものを無視してはいけないと思うんですよね。

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 なるほど「楽しんで仕事した者勝ち」ですか、と。自分の価値観と合うな、合わないな程度で充分です。 裏には「行動が変わる」と書いてあります。ラッキーなことに章立てまで書いてあります。本屋で見かけたときは、だいたいこの辺で中身読まなくても買うかどうかの判断つきますね。

最初に全体図を理解する

その後、まず「はじめに」と「おわりに」をじっくり読みます。読み飛ばさずにじっくりです。なぜならそこに本の全体像が書いてあるからです。下の写真に載ってるような図とかがあると最高です。文を読まずして「この本はこういう対比で進んでいくんだな」と勝手に想像できるからです。本は想像と外れていってくれたほうが面白い傾向、ありますよね。(議論が分かれるところですが)

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当然、「おわりに」も調査対象です。

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気が向いたら自分の意見もメモしておくと良いです。書くと考えるので。全体の構成がだいたい書いてあるので先にここで情報をさらっておくのか、そうしないのかで本から得られる情報量が変わります。

【最重要項目】読書の方針立て

次に目次。ここ大事です。超重要。自分はなんでこの本を読もうと思って、今からどうやって読もうとしているのか、方針を立てます。旅行でもどこにいって何をしてみたいなことも考えますよね。何も考えずに旅に出るのか、ここにこうやって行きたいし○○をみてみたいから行くと計画を練るのかの違いです。

たとえば、どういう質問が湧くのか、それに対して自分の意見があるのか、というようなことです。ここで全体像を掴む作業の2回目。慣れると、ここまででだいたい5分かからないぐらいです。

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本の世界観の中で使われる単語を拾う

ここまで終わったら、適当に10ページ、20ページぐらいをざっくりつまんで飛ばし読みです。そこに書いてある文章から気になる単語だけ拾っていきます。できれば図と数字を中心に拾います。

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それを最初から最後までざざざざっと読んでいくとここで全体像を掴む作業を3回こなしていることになります。この単語を拾う作業3分ぐらいですかね。。。

本文はここまでやって初めて読む

そしたら、また目次に戻って自分がさっきメモしたことや思ったことをさらっと確認して、本文を読みます。このときに大事なのは目次で自分のアンテナに引っかからなかったものは20%ぐらいの力で読み飛ばす感じ。引っかかったものを少し力入れて読みます。ビジネス書であれば20分あれば充分、大意はとれます。読書って、そのときに気になっていることにしか、頭にはほぼほぼ入らないので、そのときに興味のないことは大して頭に残りません。今いらない情報は捨てるという覚悟をもつべし。

読書概論は今後のアップデートを待て 

今後もっと読書論っていうものを掘り下げていこうとは思っていますが、本の読み方を変えると圧倒的に情報が増えます。本が苦手だと思ってる人は、内容に興味がないんじゃなくて読み方がわかってないだけだと思うんです。

そもそも興味もてないなら買うなよっていう話で(笑)家に興味ないんだけど買っちゃった本がたくさん眠ってる人、結構いると思うんですけど今すぐ処分したほうがいいですね。

「どうやって興味もったらいいのかわからない」って言われたことがあるんですが、個人的には(そんなん知らんがな、お前の問題だろ)と思うんですがそれを言っちゃうと身も蓋もないので、「行動を増やせ」って言っておきました。日々ちゃんとひとつひとつ向き合って行動したら「なぜそうなのか?」っていうのが浮かんでくると思うんですよね。それすら思わないなら正直、生き方変えたほうがいいと思います(笑)

本の読み方がわかれば立ち読みもはかどる

そのままです。本代、浮きますよ(笑)

死ぬほど読まされた論文が読書のヒント

大学院時代に死ぬほど課題で論文出されるんですよ。自分の研究分野の論文を読むことはまぁ当たり前にやることとして読むんですけど、それ以外にもちろん講義があるんですよ。で、その次の講義のときまでにやっておくこととして、あるんですよ。

  • 論文の要旨を理解して、議論できるように準備すること
  • 次の講義のテーマの前提知識として論文を読んで知っておくこと

みたいなことが。これが英語の論文だったりするともう発狂します。書いてて当時の地獄の論文マラソンを思い出して嫌な汗がでてきました。

 

まともに読んでたら絶対間に合わないんです。なので、読み方を工夫しよう!って。

最小の労力で最大の理解をしないとダメなんですよ。

幸いなことに論文って「序論→本論→結論」っていうフォーマットがある程度決まっているんですね。序論に大まかな結論を書くので、論文の序論と結論をさらっておけば内容を捉え間違えることはないんです。これを読書に応用してあります。

「はじめに→本文→おわりに」ですよね、本の構成って。ここだけつかめばだいたい本の内容はつかめます。(もっと細かい論文の話はいずれまた)

 構成がある程度決まっているので読む箇所や読む順番がわかってれば、あとはなんとかなるんです。どこに書いてある情報が優先的に必要っていうのがあるので。その読み方を読書に応用したら読むスピードと理解度が目に見えてあがりました。

読み方をひとつ知っておくだけで入ってくる情報がかわる

読書なんて読み方が決まっているものではないし人が決めるようなものでもないけど、ひとつ知っておけばそこから自分で応用がききます。速読するのか、熟読するのかは読む目的によって読み方は変わります。

ただ読み方がかわると、情報の捉え方がかわるのでそれが日々の生活にいきてきます。

本、読もうぜ!!!